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そやけど中国、好きやねん。


气大伤身

Qi4 da4 shang1 shen1.


いつも大らかにしている人がいる。


あるプロジェクトに協力してもらうため、数名の中国人に協力してもらうことになった。


中国からとある研修団が来日。空港出迎えやホテルのチェックイン、翌日からはホテルから研修場所へのアテンド、研修時の通訳・・・業務はコマゴマとフンダンにある。これらの業務を、7名ほどで分担、担当してもらうことになった。


日本の組織として受け入れる。だから、準備はめちゃくちゃ細かい。何時にだれがどこへ行く、そこで何をする、関係先の連絡先は、等等、進行管理表なんてもんをつくる。


「事前に綿密に準備をしておけば、当日になってあわてふためくことなく、スムーズにスケジュールをこなせる。それがお客様側への配慮でもある。突発的な事が起こっても、その準備に基づき対処できる」。

これが、日本の仕事の進め方の一つ。


一方・・・

「準備は大まかに。後は当日になって対処しよう。」


これが中国式。


だから、中国の人に、事前に一度来てもらって、その進行表を見てもらい、あなたにしてもらいたいことは・・と細かく説明することは、内心「こんなんうっとーしいんやろうなぁ」という思いもよぎり、それでもやっぱり「メールや電話で話すより、face to faceで説明を聞いてもらう方が、当日の動きが確実」なんていう責任意識の下に細かく説明するのである。



日本滞在歴の長い方々なので、大体はこの細かさにも慣れているのだが、時々、「・・・ッフゥ・・・」っと、細く小さいため息が聞こえてくることもある。細かくてしんどいなぁ ってことだ。 こういう反応を聞く度に、こちらも、「あ、出た。その反応。」と一瞬ヒヤッとする。
そうやんな、そうやんな、分かるねんけど結局はこのやり方の方がスムーズにいって、結果的に効率もいいねん、分かってな、と心の中でつぶやきながら、気心の知れた間柄になっていれば実際に口に出して、分かってもらおうとする。それが私流のコミュニケーション。



逆に、いつもニコニコ、OK、OKと聞いてくれる人もいる。実際の仕事も確実だ。
普段他愛ない会話をしているときも、いつもニコニコ。こちらまで何だかホッコリ気分になれる。




なんで、そんなにいつもニコニコしているのだろう??
こんなに細かいことたくさんお願いしているのに。


ある日、聞いてみた。

「どうしていつもそんなに笑顔でいられるの?」



气大伤身。
悩んだり怒ったりしても、体に悪いだけだからね。」



「伤」とは、「傷」の簡体字。


分かっちゃいるけど、そうそう簡単に実行できることではないんだよね・・・ 
# by facaifacai | 2010-04-29 15:11


来到中国,就按照中国的方法去办事。

Lai2 dao4 Zhong1 guo2, jiu4 an4 zhao4 Zhong1 guo2 de0 fang1 fa3 qu4 ban4 shi4.

今、NHKハイビジョンで
上海タイフーン
という番組を再放送している。数年前に放送されたドラマで、全6回。先週木曜日の時点で、第3回が終了している。


日本人OLの主人公 美鈴 が日本の企業を退職して、上海へ挑み、それはそれは紆余曲折を経ながら 最後は・・・どうなるかっ! という物語。


これ、すごくよい。個人的には、久々にはまっている。日本企業の中国進出、日本人の中国での起業がめざましい今の時代の縮図がここにある というくらい現実に即したドラマだと思うから。


当初は上海での仕事を甘く見ていた美鈴が、紆余曲折を日々体験する、そのそれぞれのシーンが とても共感できる。涙も出るし、笑いもある。 ドラマだからドラマなのだが、そして、私は中国での勤務経験がまだないので、これまでの日本での中国関係の仕事経験などから想像するしかないのだが、現実にも大いに存在しそうな場面がたくさんある。木村多江さん扮する美鈴のキャラは喜怒哀楽が激しく、とても気が強い。最初は私に出来ないことはない!とおタカくとまっているのだが、それでは物事が進まない。プライドを捨て、年下の中国人スタッフに心を開き、謙虚に教えてもらう姿勢を悟ってから、事がうまく運び出す。
木村多江さんの表現する わけわからん!なんでやねん!反省!うれしい!達成感!チャレンジするぞ! 場面場面での表情、体から醸し出る表現、美鈴の奮闘振りがほんとうによく現われいて、わかりやすくていいなぁと思っていたら、さすが、日本アカデミー賞優秀助演女優賞など数々の受賞歴のある方でした。中国語の発音も上手!)

美鈴は以前、日本企業に勤めていた時、上海へ出張に行ったことがある。
商品の一つである女性インナーを中国で販売開始するためだ。その際、一人の中国人投資家 曹飛 という男と出会う。美鈴の企業の中国事業に出資している投資家だ。

ある日、工場で指示通りの商品が製造されているか、美鈴はチェックに出かけた。内、ピンクで指示を出していたインナーが、全て真っ赤っ赤 で造られていた。

中国でピンクのような薄い色は売れない。鮮やかな赤の方が好まれる(中国で赤はめでたい色でもある)。中国人の嗜好や市場の動きをよく理解している曹飛が、日本企業側に無断で赤に変更して工場に指示を出していたのだ。



激怒し続ける美鈴に曹飛が言う。


”来到中国,就按照中国的方法去办事。”
中国へ来たら、中国のやり方で進めるべきだ。



結果、赤のインナーはよく売れた。


このドラマには、中国で外国企業が事業を展開するにあたって大切なエッセンスがほんま、たくさん含まれていると思う。もちろん、ドラマだから、「きれい」にしている部分もたくさんあるとは思うけれど。


もし、私が中国で何かを始めるとしたら・・・


幅広い人的ネットワークを持った優秀な中国人(見極めをどうするかっ!)をパートナーとして、譲るところと譲れないところを明確にしつつも、外国人では分からない部分については、大いに頼りにしながら、いい関係をつくっていい仕事をしていきたい。味千ラーメンのように。  って、思いっきり空想の世界やけどね。


このドラマ、もし興味を持たれましたら、次回は5月6日(木)14:00~ NHKハイビジョン でございます。
# by facaifacai | 2010-04-25 22:05 | TVから


在家靠父母,出门靠朋友。(3)

Zai4 jia1 kao4 fu4mu3, chu1 men2 kao4 peng2you0.

(2)からのつづきです。



翌朝、梁君とマクドナルドで朝食をとった時に、こう聞かれた。

「この食べ終わった後のトレイ、どうする?」

周りを見渡すと、置いたまま立ち去っている席が目立つ。もし今日本にいたら、きっと迷うことなく使用済みトレイを積んでおくあの場所に持って行き、紙コップなどはゴミ箱に捨てて・・という作業をするだろう。
だが、ここは中国。郷に入りては郷に従え、だと思い、

「ここ(食べていた席)に置いていく、かな。」

と答えた。

梁君は言った。「日本でだったら、片付けるでしょ? 中国でも、日本のいいところを広めてもらわなくっちゃ」


やられたぁ・・・・・・・


その通りだ。
正直、中国では多少ルーズでも許される、というヘンな甘えというか、おごり?が無意識の中にあったのかもしれない。


梁君がトイレへ行っている間に、2人分、きれいに片付けた。テーブルの上にはもう、何もない。

戻ってきた梁君が言った。

「お、さすがですね」


大人や。

少し恥ずかしい思いをした。


在家靠父母,出外靠朋友。
家では親が頼り、一歩外へ出れば、頼りになるのは友人。


国が違っても、はっきりと考えていることや疑問に思ったことは口に出し、
かみ合わない場合は「大人」らしく、正々堂々と議論する。それでこそ、いい「友人」関係になり、
頼りあえる関係にもなれるのだろう。
そんな姿勢を保っていきたい。

― 完 ―。
# by facaifacai | 2010-04-23 11:51 | 中国にて


在家靠父母,出门靠朋友。(2)

Zai4 jia1 kao4 fu4mu3, chu1 men2 kao4 peng2you0.


上海へ、上司と中国人(梁君)の同僚の3人で出張に行き、梁君の中国での大学時代の同級生とミニ同窓会をした時の話のつづき。


②ヘルメットに血液型


B君とC君が私にこう尋ねた。
「工場では、全員ヘルメット着用が義務付けられているが、そのヘルメットには、自分の血液型を書いておくよう指示を受けていて、全員が書いている。これ、どうしてだか分かる?」

「もし現場で事故にあって輸血が必要になった時、すぐに対応ができるように?」

B君とC君は顔を見合わせて、ククっと笑った。純粋におもしろくて声高らかにケラケラケラと笑ってる、という表情ではなくて、何かを含んだような、こちらとしては、ちょっとあまり印象のよろしくない笑い方。

「なんで笑ってるの? 答えは何?」

B君とC君は声をそろえて言った。  

「あってるよ。」


要するに、先ほどのククっという笑いには、「あ~、やっぱり日本人やな。この質問にバシっと答えよるわ」という意味が込められていたのだと推測。
そして2人は付け加えた。 

「なんで、ヘルメットに、わざわざ血液型を書くのか、理解できない。なんでか、ほんま、わからん。」 ← 実際は中国語だが、訳すとこんなニュアンスなのだ。

「それは、工場の中での仕事だから、危険は常に存在していて、万が一の時に本人が意識不明になって、輸血がすぐに必要で、という事態になった時、すぐ対応できるからじゃない?」


「はぁ~。」 納得できたような、そこまでせんでもいいんとちゃうか、と反論したそうな。


せっかく梁君とみんなの同窓会に混ぜてもらって楽しむ場。今は議論をする気はない。

とは言え、考え方の違い、と言えばよいのか、物事への意識の向け方の違いを感じたひとコマだった。



晩御飯の後、カラオケに行って、夜中の1時まで、歌いづくめ。 楽しかった。
1階ロビーは、平日だというのに超満員で順番待ち。中国人、欧米人、多分アフリカ人、インド人・・・一体ここはどこ?というくらい多国籍。このロビーを見ただけでも、上海は誰もが、どんなことにも挑戦でき、なんでも受け入れられる場所、と感じ取ることができる。


中国は、1人いくら ではなく、1ブースでいくら。だから、大人数で行く方がおトク。
ごはんも、カラオケも、ごちそうになってしまった。
ここは中国だから、中国の人に払ってもらうのが礼儀、その代わり、その人たちが日本に来た時は、こちらが一切を負担する。これが中国式。だから、ここで私が払ってしまうと、みんなの「メンツ」をつぶしてしまうことになるから、と思って、結構あっさり甘えさせてもらった。
私が払うから  いやいや今日はいいから  いやいやそう言っても  みたいなやりとりもしないまま。
後で梁君に聞いてみたら、払う姿勢は見せてもよかったかも だって。
ちょっと失敗したかも。次回に生かそう。


最後に別れ際、Aさん・B君・C君にこう言われた。

”在家靠父母,出外靠朋友。 我们是朋友。”
家では親を頼りし、一歩外へ出れば、友人が頼りだ。


中国では仕事でも、人間関係・人脈が重要な役割を持つ。どれだけ能力があるか、より、どんな人脈を持っているかの方が、時には評価されるくらいだ。

私たちは友達になったのだから、中国へ来たら僕たちを頼りにしてくれたらいいよ  ということである。

たった1日共に時間を過ごしただけだが、うれしく思った。


次、上海に行ったら、ほんまに頼りにするデ!
日本に来た時は、任しといて!


― つづく ―。
# by facaifacai | 2010-04-22 21:38 | 中国にて


在家靠父母,出门靠朋友。(1)


Zai4 jia1 kao4 fu4mu3, chu1 men2 kao4 peng2you0.


この話、多分何日かに分けて書きます。


勤務先からの出張で、上海へ行った。上司のほか、中国人の梁君も。日本の大学に留学していたこともあり、とても流暢な日本語を話す。頭も良い。上司曰く、ヒトコト言えば、全体をちゃんと理解して動いてくれる。ベタホメだ。

上海で、仕事が終わったある日の夜、梁君の中国での大学時代の同級生も集合して、久々のミニ同窓会、そこに混ぜてもらい、一緒にごはんを食べた。


合計5人。梁君のほか、同級生のAさん、B君、C君、私。
全員、日系企業に勤務中。


3名とも、上司は日本人。厳しかったり、細かかったり、などなど・・・日頃苦労していることや今の上海事情など、たくさん聞かせてもらった。


いろいろ聞いている中で、あれ?と思うことが2つあった。


①会話の流れで、勤務中の昼食はどうしているの?という話になった時。

B君の企業では、中国人スタッフと日本人スタッフ、それぞれ別で食べに行くのだそうだ。
日本人スタッフは、上層部を占めていて、その人たちはその人たちで、毎日日本食店へ20元のランチを食べに行く。中国人スタッフは、確か・・・10元?だったか、の、もちろん、100%生粋の中国ランチ。
こういう時に別々って、いい関係つくれへんやん! って思った。
100%生粋の中国ご飯に馴染めない人もいるだろう、慣れた日本食がいいという人もいるだろう、
でも、「食事を一緒にする」って、とても大切なことだと思う。
仕事仲間だからこそ、値段の高いほうに合わせるのは難しいと思うので、
みんな一緒に10元のお弁当を食べて、雑談する時間を持てたらいいのに・・ 言葉がうまく通じ合えなくてもいいじゃないか、通じ合いたい という気持ちが通じるのに・・そうした関わりあいが、仕事の場でも生きるのに・・
これは、AWAYで仕事をしている日本人側が歩み寄らねばならない姿勢だと思う。中国で働いたことがないからえらそうなことは言えないし、とても小さい&きれいごとと聞こえるかもしれないけれど、大事なことの一つの気がする。
それに、毎日20元の食事と10元の食事。1日10元の違いって、積もれば結構大っきいで~。タクシーで空港へ行ける分くらい、すぐ出るで~。


って、余計なお世話か。

ただ、中国で働く日本人のおじさま方(純粋に人事異動で赴任されている方)には、高級料理店や日本料理店のほかに、地元の人がたくさん訪れる普通~の屋台のようなお店で、地元の人に混じって並んで、ちょっとぶっきらぼうなお店の人の対応にも心地よさを感じながら(日本は時に丁寧すぎる)、その場で立ったまま熱々の小龍包をほおばる、あのおいしさ、気取らずにいれる心地よさ・・ もしまだご存知なければぜひ知っていただきたいと、切に願う。


って、これも余計なお世話か。


②ヘルメットに血液型

・・・すんません、次の日にさせて下さい。
# by facaifacai | 2010-04-21 19:17 | 中国にて

    

なぜかいつも、仕事は中国関係。なぜかいつも、中国人のいる方向へ足が向く。私を呼び寄せる源、それはきっと彼らの持つ「パワーと合理的思考」。交流の中で感じたことを、そのままに。
by facaifacai
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