Zai4 jia1 kao4 fu4mu3, chu1 men2 kao4 peng2you0.
上海へ、上司と中国人(梁君)の同僚の3人で出張に行き、梁君の中国での大学時代の同級生とミニ同窓会をした時の話のつづき。
②ヘルメットに血液型
B君とC君が私にこう尋ねた。
「工場では、全員ヘルメット着用が義務付けられているが、そのヘルメットには、自分の血液型を書いておくよう指示を受けていて、全員が書いている。これ、どうしてだか分かる?」
「もし現場で事故にあって輸血が必要になった時、すぐに対応ができるように?」
B君とC君は顔を見合わせて、ククっと笑った。純粋におもしろくて声高らかにケラケラケラと笑ってる、という表情ではなくて、何かを含んだような、こちらとしては、ちょっとあまり印象のよろしくない笑い方。
「なんで笑ってるの? 答えは何?」
B君とC君は声をそろえて言った。
「あってるよ。」
要するに、先ほどのククっという笑いには、「あ~、やっぱり日本人やな。この質問にバシっと答えよるわ」という意味が込められていたのだと推測。
そして2人は付け加えた。
「なんで、ヘルメットに、わざわざ血液型を書くのか、理解できない。なんでか、ほんま、わからん。」 ← 実際は中国語だが、訳すとこんなニュアンスなのだ。
「それは、工場の中での仕事だから、危険は常に存在していて、万が一の時に本人が意識不明になって、輸血がすぐに必要で、という事態になった時、すぐ対応できるからじゃない?」
「はぁ~。」 納得できたような、そこまでせんでもいいんとちゃうか、と反論したそうな。
せっかく梁君とみんなの同窓会に混ぜてもらって楽しむ場。今は議論をする気はない。
とは言え、考え方の違い、と言えばよいのか、物事への意識の向け方の違いを感じたひとコマだった。
晩御飯の後、カラオケに行って、夜中の1時まで、歌いづくめ。 楽しかった。
1階ロビーは、平日だというのに超満員で順番待ち。中国人、欧米人、多分アフリカ人、インド人・・・一体ここはどこ?というくらい多国籍。このロビーを見ただけでも、上海は誰もが、どんなことにも挑戦でき、なんでも受け入れられる場所、と感じ取ることができる。
中国は、1人いくら ではなく、1ブースでいくら。だから、大人数で行く方がおトク。
ごはんも、カラオケも、ごちそうになってしまった。
ここは中国だから、中国の人に払ってもらうのが礼儀、その代わり、その人たちが日本に来た時は、こちらが一切を負担する。これが中国式。だから、ここで私が払ってしまうと、みんなの「メンツ」をつぶしてしまうことになるから、と思って、結構あっさり甘えさせてもらった。
私が払うから いやいや今日はいいから いやいやそう言っても みたいなやりとりもしないまま。
後で梁君に聞いてみたら、払う姿勢は見せてもよかったかも だって。
ちょっと失敗したかも。次回に生かそう。
最後に別れ際、Aさん・B君・C君にこう言われた。
”在家靠父母,出外靠朋友。 我们是朋友。”
家では親を頼りし、一歩外へ出れば、友人が頼りだ。
中国では仕事でも、人間関係・人脈が重要な役割を持つ。どれだけ能力があるか、より、どんな人脈を持っているかの方が、時には評価されるくらいだ。
私たちは友達になったのだから、中国へ来たら僕たちを頼りにしてくれたらいいよ ということである。
たった1日共に時間を過ごしただけだが、うれしく思った。
次、上海に行ったら、ほんまに頼りにするデ!
日本に来た時は、任しといて!
― つづく ―。