sui2 bo1 zhu2 liu2
同僚に30歳の中国人女性がいた。
日本語堪能、日本の他、アメリカでの仕事歴もある。来日してはや7年になり、日本人の考え方もほとんど理解している。いわゆる ”才女” だ。
年齢が近い分、仕事の合間にいろいろと将来の話もする。
「私は 烈士 lie4 shi4 よ。」
と彼女。
「どういう意味?」
「30歳、独身、仕事一途で異国でがんばってるから。 戦ってる って感じ。」
(後日、同じく30歳過ぎの、別の中国人の友達と話をしていたら、やっぱり将来の話とか、今の自分が置かれている状況の話になった。そこで、使ってみた。 私たちは「烈士」よね?
返ってきた言葉は、
「何それ。」
やっぱり言葉は、同じ言葉でも人によって受取り方、捉え方、認識の仕方が違う。よーわからん。)
ま、最初の彼女は自分のことを 烈士 と表現していた。
それから、私のことを話す番になって。
「あんまり目標とか定めてないねん。流れにまかせて、その時その時を生きる、かな。」
すると彼女が言った。
”随波逐流” やね、と。
波のまにまに、流れのまにまに、流れに任せていくこと という意味だ。
これはしっくりくる言葉だ。人生に対するその考え方が正しいかどうかは別として、私の生き方にめっちゃしっくり来るこの4文字。
30代。いろいろな考え・思いが揺らめく年代。
中国の人と話していても、やっぱり結婚だとか仕事だとか、そういう話になる。
この言葉を知って以来、そんな時は決まって、この言葉で締めくくることにしている。
それ以上、いろいろつっこまれなくてすむからお得だしね。
随波逐流・・・随波逐流・・・ いいかどうかは放っといて・・・
因みに、私は 烈士 と言っていた彼女、それから3ヶ月もしないうちに結婚した。そしてあっという間にお腹が大きくなり、今頃はもう、お母さんになってる時期だ。 烈士と言いながら、日本と中国でしっかり遠距離恋愛を育んでいた。
っま、よくあることやね。
随波逐流・・・私は随波逐流・・・ いいかどうかは放っといて・・・